蔵王ジオパーク構想とは

景勝地・御釜で知られる蔵王山の東麓に広がる蔵王ジオパーク構想地域には、火山活動によって形成された大地とその上に育まれた自然、そして、火山や自然と共に生活してきた人々の歴史が刻まれています。
今あるものを、わたしたちだけが利用し楽しむのではなく、将来の人々にも残していけるように。それらを守りながら活用することで、蔵王の景色から地球全体のことを考えられる人を育てるために。
宮城県蔵王町は、ジオパークの活動を通して、持続可能な地域社会の実現を目指します。

蔵王町役場 庁舎(全景)

蔵王ジオパーク構想の目的

蔵王が持つ重要な地質資源、自然環境、歴史・文化を大切に守り続けていくために、蔵王が持続可能な地域で有り続けることが重要です。

蔵王ジオパーク構想は蔵王の持つ資源の価値や魅力を知り、守り、生かすことでレガシーとして未来に引き継ぐことを目的とし、その活動から町内外の方に改めて蔵王の魅力に気づいていただき、蔵王のファンを獲得することで「持続可能な地域の実現」を目指しています。

蔵王GpP 概要

蔵王ジオパーク構想の宝(=地域資源)

蔵王ジオパーク構想が蔵王の宝、すなわち地域資源と考えているものは、地域を文字通り足下から支える『大地』
大地の上に育まれてきた『自然』
その中で生きてきた人々の『歴史・文化』です。

そして、なによりもそれらを基に地域を支える『人』。

すべてが地域の宝と考えています。

この地域資源を余すこと無く生かして行くことが「蔵王ジオパーク構想」のコンセプトです。

蔵王ジオパーク構想が取組むこと

地域が持続し、大切な地域資源を守っていくために、蔵王ジオパーク構想では様々な活動に取り組んでいきます。

守る…地域資源の再確認、保護と保全

学ぶ…人づくり・教育

楽しむ…地域資源の活用、誘客・産業振興

繋ぐ…人と人、分野と分野、地域と地域の共同・協同・協働

防ぐ…人の暮らし、営みを守る安全の基盤づくり

ジオパークとは

ジオパークとは

過去の地球の活動によって生み出された景観が大切に守られ、教育や持続可能な開発に活用されている地域のこと。形を変え続ける大地を通して地球の歴史を学び、人と地球が共存し続けられる未来を目指しています。日本ジオパークは46地域(うちユネスコが認定した世界ジオパークは10地域)あり、それぞれが地域の特色を生かした取り組みを行っています。
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ジオパークの理念

ジオパークでは、地球の歴史を刻んできた重要な地質遺産を守り、私たちの未来設計に役立てていくこと、そしてその地質遺産を守り続けていくために持続可能な地域で有り続けることを理念としています。

重要な地域資源を『保護』しながら『活用』していく取り組みです。

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ユネスコ世界ジオパークと 日本ジオパークネットワーク

ジオパークは現在、日本全国だけでなく世界中にあります。

その趣旨や理念に賛同した地域がネットワークをつくり、互いに協力し高めあいながら活動しています。

ジオパークで地域を元気に

ジオパークは地域を元気にする取り組みです。

ジオパークに取組む地域は、自分たちの住む地域のすばらしさを改めて認識することで地域への愛着を高め、それを地域の外へ発信することで喜びや生きがいを感じることができます。

ジオパーク認定のしくみ

ジオパークに認定されるには、日本ジオパーク委員会による審査を受け、一定の評価を得ることが求められます。

その審査基準には、地質遺産とそのテーマやストーリーが明確に示されていること、組織体制が整備されていること、普及・啓発により住民の理解が得られていること、ツーリズムによる地域の持続可能性が確保されていること、などいくつかの項目があります。