蔵王ジオパーク構想とは

目の前に広がる景色は、過去の地球の活動が生み出した「大地の遺産」とも呼べるもの。

生き物の営みや人々のくらしは、大地に支えられて発展してきました。

大地は、過去に起こったことをおぼえています。地球規模の環境の変化があったこと、自然災害のこと、かつて住んでいた生き物や、この土地でたくましく生きた人々のこと…。

大地をよく観察し、地球の活動のしくみを知ることは、人と地球が共存し続けられる「持続可能な社会」を目指すヒントになります。

景勝地・御釜で知られる蔵王山の東麓に広がる蔵王ジオパーク構想地域には、火山活動によって形成された大地とその上に育まれた自然、そして、火山や自然と共に生活してきた人々の歴史が刻まれています。
 
今あるものを、わたしたちだけが利用し楽しむのではなく、将来の人々にも残していけるように。それらを守りながら活用することで、蔵王の景色から地球全体のことを考えられる人を育てるために。

宮城県蔵王町は、ジオパークの活動を通して、持続可能な地域社会の実現を目指します。

ジオパークとは

ジオパークとは、過去の地球の活動によって生み出された景観が大切に守られ、教育や持続可能な開発に活用されている地域のこと。形を変え続ける大地を

通して地球の歴史を学び、人と地球が共存し続けられる未来を目指して活動しています。

 日本ジオパークは46地域(うちユネスコが認定した世界ジオパークは10地域)あり、それぞれが地域の特色を生かした取り組みを行っています。