蔵王ジオパーク構想とは

今ある景色は、過去の地球の活動が生み出した「地球の遺産」とも呼べるもの。

植物や動物などの生態系や人々のくらしも大地に支えられて発展してきました。

 地球の遺産をよく観察し、地球の活動のしくみを知ることは、

人と地球が共に発展できる「持続可能な」未来を目指すヒントになります。

 蔵王町の地球の遺産は、火山活動により形成された大地とその上に育まれた自然、

そして、火山や自然と共に生活してきた人々の歴史です。

それらを守り、活用することで次世代へ繋げ、蔵王の景色から地球全体を考えられる人を育てるため、

私たちはジオパークを目指して活動しています。

ジオパークとは

ジオ(地球)に親しみ、ジオを学ぶ旅、ジオツーリズムを楽しむ場所がジオパークです。

山や川をよく見て、その成り立ちとしくみに気付き、生態系や人間生活との関わりを考える場所です。

足元の地面の下にある岩石から宇宙まで、数十億年の過去から未来まで、山と川と海と大気とそこに住む生物について考える、つまり地球を丸ごと考える場所、それがジオパークです。

ジオパークの理念

ジオパークでは、地球の歴史を刻んできた重要な地質遺産を守り、私たちの未来設計に役立てていくこと、そしてその地質遺産を守り続けていくために持続可能な地域で有り続けることを理念としています。

重要な地域資源を『保護』しながら『活用』していく取り組みです。

ユネスコ世界ジオパークと 日本ジオパークネットワーク

ジオパークは現在、日本全国だけでなく世界中にあります。

その趣旨や理念に賛同した地域がネットワークをつくり、互いに協力し高めあいながら活動しています。

ジオパークで地域を元気に

ジオパークは地域を元気にする取り組みです。

ジオパークに取組む地域は、自分たちの住む地域のすばらしさを改めて認識することで地域への愛着を高め、それを地域の外へ発信することで喜びや生きがいを感じることができます。